2012年12月3日月曜日

#56 ケツ毛じゃなくて、、、

ご紹介に与りました、ベアーのニコラス・ケイジことクインです。てっきり要の次は舜に回るものだと思っていました。ケツ毛ではなく、チク毛の方ですいません。

ずんさん風に言うと、前回不毛の地に華を咲かせたホビット君がそれまで続いていたお堅い流れを払拭してくれたおかげで、少々書きやすくなったように思います。雑な名前つけちゃってごめんね、ホビット。冬くらいはちゃんと村に帰ってあげな。指輪探してる場合じゃないって。

そんなわけで日記を書くことになったんですが、いったい何について書けばいいものやら。将来の夢?留学の志望理由書には「政治家」と書きましたが、こんな欺瞞に満ちた男に日本を任せるのは少々危険ではないかと。じゃあベアーの未来?そんなことは言うまでもありません。ベアーの未来はwowwow wowwowでしょう。そこで色々考えてみた結果、思いついたのが「成人式」です。

二十歳を迎えた僕にとって、15の時から夢見続けてきた大人の祭典。人生に一度の晴れ着を身に纏い皆が酒と女と薬に溺れる祭典。とは言っても、成人式の目標について書いたところで「テレビに映らない程度に頑張る」の一行で綺麗に完結してしまいます。そこで、式を迎えるにあたって再会することが予想される、これまでに出会ってきた様々な不可思議な人々を紹介しようと思います。

まずは、、、そうですね。小学校時代からの旧友「Daiki」について話します。
彼は昔から破天荒な子でした。学校を早退したいがために火災報知器を鳴らしたり、歴史のテストで○×問題も全てはずし、100点満点中2点をとった時の唯一の正解が必死でカンニングした「袁世凱」だったり、角刈り以外ほぼ禁止なのでは?と思われるような厳しい校則の中突然パンチパーマで学校に来て、生活指導の教師に「朝起きたらこうなっていた」と供述したりするようなことも彼にとっては日常茶飯事。喧嘩をすることも多々あり、友達の内では仲良くすると同時に少し恐れられる存在だったように思います。
ある日、友達と保健室で授業を休んでいるといつも通りにカッコつけた、あからさまに横着な歩き方で彼がやってきました。カバンを持っているところを見ると、たった今学校に来たのでしょう。そんな常連客に向かって先生は「あんた何しに来たとね?どうせ熱もなかろーもん!」と怒鳴りつけました。その時彼が口にした言葉を僕はいまだに忘れることが出来ません。今までに見たこともないようなドヤ顔で彼はこう言い返しました。

「全身口内炎たい!」口内って意味が分からないのかな。

彼も今では立派な二十歳。成人式では袴で観客を沸かせてくれることでしょう。

次に紹介したいのは、、、そうですね。福岡県高校生アイスホッケーチーム「福岡ブレイカーズ」を率いる名(迷)コーチ、アベさんがいいでしょう。
「永遠のティーンエイジャー」「博多のピーターパン」数々の異名を持つ伝説の男、アベ。彼は博多のマスコットキャラクタ―的存在です。熊本の「くまもん」、今治の「バリィちゃん」、博多の「アベ」。52歳にして襟足は肩甲骨まであり、言うまでもなく独身、さらにはフリーターです。趣味(仕事?)はパチンコで、打つ時は必ずブレイカーズのジャージを着ています。言うなればブレイカーズの歩く広告塔。僕が高校のチームに参加できたのはほんの数か月だったので、彼の偉業はほんの一部しか知りません。その中の一つを紹介したいと思います。
ブレイカーズの卒業イベントとして追いコンなるものがあります。涙を必死にこらえる後輩たちに見送られる中、監督、コーチ、卒業生でスナックに行くという最低のものです。早々にベロンベロンに酔ったアベさんは、初めて夜の街を目の当たりにしてオドオドしている僕たちの目の前でママをしつこく口説いていました。そして帰り際、東日本大震災が起きた直後で日本国民全員が一つとなり、自分には何ができるか必死に模索している中、彼はスナックの被災地募金を持ち帰ろうとしました。視線は僕に向けられ、今までに見たことのないような笑顔でまっすぐに見つめられました。「お前も分かってるよな?」心にそう問いかけられたような気がします。分からないよ。何一つ分からないよ。もちろんいたずらはママにばれ、こっぴどく怒られていました。その間もずっとバツの悪そうな顔で照れ笑いするアベさん。あれ、前歯が何本か足りないような、、、。

店を出て二軒目に移動していると、ベロンベロンのアベさんが焼き芋屋にぶつかりました。もちろん即座に怒鳴りつけるのが彼のやり方。しかし内容は「この焼き芋高すぎるやろーが!」というものでした。これには焼き芋屋もビックリ。「では100円引きにします」と焼き芋屋。なんていい人だろう。それに対して「それでいいったい」と言葉を残し、立ち去るアベさん。

、、、買わんのかい!!この男は毎回練習終わりのミーティングで「アイスホッケーは私生活の態度次第。日頃の行いがプレーに出る」と僕たちに諭していました。大人を信じない心を育んでくれてありがとう。

ホッケー用語に「ing」を付けたら何でもカッコ良くなると思っているアベさん。次会う時は「オフサイディング」がちょっとおかしいことに気づいてたらいいな。

あと何人か紹介しようと思いましたが、思いの外長くなりました。簡潔にまとめるのがクイン。ならば惜しまれる中筆を置こうではありませんか。紹介シリーズは中々長持ちしてくれそうです。運のいいことに、ベアーにも個性溢れる面々が揃っています。早く清水を紹介したくてしたくてたまりません。

そんなわけで、先に述べたような人々に会うことを考えると年末の帰省が待ち遠しいクインでした。残り少ない後期リーグ頑張りましょう。次はEDに悩む孤高の男、たけまるに襷をつなぎたいと思います。頑張れ、たけまる。負けるな、たけまる。

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